昨年購入したダージリン。
前回に続き今回は赤色のパッケージのセカンドフラッシュの感想です。
キャッスルトン茶園
「SECOND FLUSH CASTELTON T.E DJ101/20 FTGFOP1 MUSCATEL」
茶葉はこんな感じです。黒く大きな葉が細く良く揉まれています。
ところどころに白っぽく、細かいうぶ毛の生えたチップ(芯芽)が見えます。
わかりにくいのでちょっとアップにしてみますね。
どうでしょうか。
真ん中にひときわ大きくうぶ毛に覆われたチップが見えると思います。
その左とすぐ上にも3つぐらい白っぽいチップがありますよね。
右上、右下にも大きめの物が見えます。
ダージリンはこのチップがたくさん含まれている物ほど高級とされています。
私はもちろん飲んだことはありませんが、世の中にはなんとこのチップだけを
集めて作られた超贅沢な紅茶なんていうものもあるそうです。
いったいお値段おいくら万円するのでしょうね…(滝汗
「DJ」に続くナンバーは前回書きました通り、ロット番号です。
これは 100/20 とあるのでそれほど若いロットではないのかな、という感じですね。
で、今回は(FTGFOP1 とはなんぞや?)というお話ですよね。
これに関してはまず最初の「F」と最後の「1」はひとまず忘れてください。
で、残りの部分=TGFOP ここが紅茶のグレードになります。
T=ティッピー(芯芽(チップ)の先が捩れ綺麗に尖っている)
G=ゴールデン(金色のうぶ毛のついた)
F=フラワリー(花のような芳香の芯芽を多く含む)
OP=オレンジペコ(硬く細く揉まれた大きめの葉)
という意味です。
最初の「F」と最後の「1」ですが、これらは一般的なグレードではなく、
おそらく各茶園が独自につけた「飾り」みたいなもののようです。
こちらの茶葉の場合、最初の「F」は「ファイネスト」で「高品質」という意味が
あるようですが、最後の「1」は調べてみてもわかりませんでした。
こうした茶園独自の「飾り」が多ければ多いほど注目を集めるという感じ
なのでしょう。
MUSCATEL についてはそのまんま、ダージリンのキャッチフレーズともいえる
「マスカットのような香り」ということだと思います。
さて、またしても話が長くなってしまいました。
前回同様にポットで4分ほど蒸らし、セカンドフラッシュなので少しだけ甘くして
飲んでみました。
香りは「マスカットのような」と聞いて想像していたよりは幾分控えめでしたが、
飲んだ瞬間から口当たりがこれまで飲んで来たダージリンとは全然違いました。
思わず「へっ?」とカップから唇を離し、しげしげと茶液をみつめた後で
ヘラヘラ笑ってしまいました。なんですか、この口当たりは……?
うーん、なんというんでしょう?
驚くほどの「心地良いとろみ」とほのかな「甘味」を
感じるのです。
あんまり適切な喩えとは言えないと思いますが、身近なものでいうとちょうど
「なめこ汁」ぐらいの緩やか~なとろみという感じでしょうか… もっといい喩えを
使いたかったんですが それしか思い当たるものがない(笑)
とにかく口当たりとのど越しが非常に柔らかく、なめらかです。
(ああ、上質な飲み物を頂いている)という感覚を嫌でも覚えずにはいられない。
このとろけるような味わいこそが先ほど書いた「チップ(芯芽)」が多く含まれて
いるということなんですね。ちょっと感動しました。
お茶殻はこんな感じです。葉の大きさがよくわかります。
なんかちょっと見は高菜とか、野沢菜とか… お漬物みたいですよね。
ちなみに前回のサングマ茶園のファーストフラッシュは50gで2500円でしたが、
このキャッスルトン茶園のセカンドフラッシュは30gで2500円とさらにお値が
張りました。というのもそのはずで …… 現地のバイヤーさんが
の中でも過去20年で3本の指に入る」
という評価をつけた逸品なんだそうです。
紅茶一杯分の茶葉は好みもありますがほぼ2~3gとされていますので、
このセカンドフラッシュは約10~15回分ぐらいでしょうか。
お茶殻といえども捨ててしまうのももったいないし、乾燥させて冷蔵庫の脱臭剤と
して使おうかなーと思っています。