茶飲みアリクイ雑記帳

美味しいお茶とお菓子、オオアリクイグッズ収集、カメラ嫌いな愛猫 … 身の丈に合った生活を楽しんでます。

ハロルドとモード

お題「ゆっくり見たい映画」

 

新作映画にはあまり興味がないのですが、古い映画が好きでたまにぼーっと家で

見たりします。

 いろいろゆっくり見たい映画はありますが… なんとなーく今の気分で言うと

これでしょうか。

※画像の無断使用とかどうかと思ったので楽天とアマゾンのリンクですみません。

 

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ハロルドというちょっと屈折した感じの男の子が主人公。

彼は19歳なんですが、学ばず、働かず、親がお膳立てしたお見合いの席も

自らぶっ壊してしまうコマッタちゃん。

ひとことでいうと「もう生きることに飽きちゃった!」みたいな感じで、

趣味は少々エグい「自殺ごっこ」と「知らない人の葬儀に参列しちゃう」こと。

これ、今の時代となってはただの「ちょっと変わった子」という感じですが、

制作されたのが1970年前後ということを考えるとまさに超が付く問題児だった

はずで、子供の頃から親に「お前は変わり者だ」と言われ続けて育った私などは

妙にハロルドに昔の自分を重ねて見たりするのでした。

そんな彼が趣味の「知らん人の葬式に参列」しているときに同じように

趣味で葬式に参列していたお婆さんにチッチッチとナンパ… じゃないけど

話しかけられます。そのお婆さんこそがもう一人の主人公のモード。

こちらはハロルドとは正反対で「人生は楽しんだモン勝ちよ!」とばかりに

毎日を思い切り楽しんで生きているのでした。

ある時は少女のように、ある時はルールもなにもあったもんじゃない破天荒さで

次第にハロルドの心をガッツリと掴んでいくモード。

でもモードはどこか謎めいていて……

 

という感じでしょうかね。

とにかく二人とも「クセが凄い!!」ので見ている方もだんだん

人生って悪くないもんだなー、なんて思っちゃうわけなんですが、ラストがまた

すごく予想外でビックリしました。

 

「えっ!?」

 

家でひとりで見ていたので誰もいなくてよかったけれど、大声が出ました。

なんというか、見る人によって解釈を丸投げされた感が凄い…

観終わった後しばらくは「えっ!?」が頭の中でぐるぐると回ってしまう。

そんな映画です。

 

あと「少年は虹を渡る」という副題はあまり意味はないので、いっそない方が

スッキリしていて良いんじゃないかと思いました。

なんかすっごくダサくて安っぽい映画に見えてしまうので。

 

 

雨降りの日、こんな「古いのに褪せない」映画もいいですよ。