茶飲みアリクイ雑記帳

美味しいお茶とお菓子、オオアリクイグッズ収集、カメラ嫌いな愛猫 … 身の丈に合った生活を楽しんでます。

好きな映画10選(順位はつけません)

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選

 

はてなブログ10周年 おめでとうございます

゚+。(ノ´∀`)ノ《ォメデトゥ》。+゚

 

それでは思いつくままに特別お題、「好きな映画10選」を書いてみます。

どれもとても好きな作品なので 順位はつけません(キリッ)

あと、画像も紹介できればいいんですが、ああいうのって勝手に映画の画像を

貼り付けて良いものかわからないので 画像もナシです。

ヘタレですみません。気になった方はググってみてください。

 

 

ササコチの好きな映画10選

 

※あくまでも「好きな映画」を思いついた順に書いているだけで、ランキング的なものでは

ありませんのでご了承ください。

 

1・雨に唄えば(1952年・アメリカ)

これは御存知の方も多いでしょう。古き良き時代の名作ミュージカルです。

主演は一応ジーン・ケリーデビー・レイノルズなんですが、私がこの映画を

推す理由はこのお二人じゃなく…… コズモ役の ドナルド・オコナー さんです!

作品中に  "Make 'Em Laugh" という曲があるんですが、ここでのコズモの歌と

パフォーマンスがもう、ね…! なんだろう、とにかくサイコー なんですよっ!!

落ち込んだ時、嫌なことがあった日、今ひとつ気持ちが安定しない時などなど、

あのパフォーマンスに何度笑わせてもらったか、何度元気を貰ったことか…

それぐらい大好きです ♪

 

2・タクシードライバー(1976年・アメリカ)

これはまたうってかわって重めの映画です。いわゆる「後味の悪さ」に定評のある

アメリカン・ニューシネマ」という括りの一編ですね。

観る人によって好き嫌いがはっきり分かれると思います。

仕事がハードでメンタルを持って行かれそうな方は妙に波長が合ってしまうかも

しれないので観ない方が良いかもしれません。危険です。

今や大女優といっても良いジョディ・フォスターが10代ながら難しい役どころを

見事に演じています。

あと、観る人によって ラストシーンの解釈が大きく異なる かと思います。

夫とは映画の好みが合わないことが多いのですが、この作品に関しては珍しく

夫も気に入ったと言っていました。

 

3・素晴らしき哉、人生!(1946年・アメリカ)

真偽のほどはわかりませんが、今でもアメリカでは クリスマス になると家族皆で

この名画を観るとか観ないとか…… そんな噂があるほど有名な映画です。

私、恥ずかしながらこの映画でハンカチがグシャグシャになるほど泣きました。

おそらく、人生で一番泣いた映画はこれだと思う。

ところで皆さんはフェリーニ監督の「道」という映画を御存知でしょうか。

私は確か高校生ぐらいの頃にテレビでこの映画を観ました。

あの作品には有名なセリフがあります。

人一倍感性豊かだけれど少しだけ知恵の足らないジェルソミーナ。

彼女は旅芸人のザンパノに冷たくあしらわれ、自信が持てずに落ち込みます。

「私なんて何の役にも立たない女よ」

そんな彼女にイル・マットという綱渡りの気の良い男が、

「この世にあるものはみんな何かの役に立っているんだ。たとえば道端の

石ころだって何かの役に立っているものさ」

というようなことを言って励ますんですが、ジェルソミーナは怪訝そうに

「どんな?」と聞き返すのです。

「…さあ、俺なんかに訊いてもわからんけどな。でも神様は御存知だよ。

お前だって何かの役に立っているんだ」

みたいなことを言います。

そこでジェルソミーナも小石を見つめ、笑顔でウン、ウン、と頷きます。

私はひねくれているので「え、そんなの嘘じゃん…」と。

というのも自分自身子どもの頃に親から結構な言葉の暴力を受けて育ってきて、

何かといえばザンパノにつらく当たられ罵られるジェルソミーナの気持ちにいたく

共感したからです(完全な毒親ではないと思うけど疑いは今も晴れません)。

で、それから30数年経ってこの「素晴らしき哉、人生!」を観ていたら……

そんな自分が「今、生きていてもいい理由」「役に立っているかもしれない理由」

探していた答えが全部この映画の中にあったんです。ハイ。

この映画、1946年とかなり古い映画ですし、今の時代においては

(ちょっと性善説に偏っているかなぁ…)という気もしないではないんですが、

もし、あなたが今自分のすべてを肯定できずに苦しんでいたら、一見の価値はある

と思います。クリスマスの一週間ぐらい前、できれば一人で観て欲しい映画。

 

4・狂った果実(1956年・日本)

えー、これは個人的には青年時代の津川雅彦岡田眞澄を観る映画です(笑)

石原裕次郎は… 特に注目しなくても… ゴニョゴニョ……)

クライマックス、かなり衝撃的なシーンがあるのですが、これは後にかの有名な

フランスの映画監督 フランソワ・トリュフォー にも影響を与えたと言われるほど。

津川さんってプレイボーイで鳴らしたおじさまという印象でしたが、若い頃は

本当に純情そうな美青年といった感じでビックリです。

芸能界に入ってワルいことたくさん覚えちゃったんでしょうかねぇ(笑)

飄々とした脇役の岡田眞澄さんもいい味出してます。

若い頃はヒョロッとした痩せ型の体型で、晩年の恰幅の良さ、渋さと甘さを

程良く兼ね備えた紳士ぶりを思い出すとまた感慨深い(笑)

 

5・ハロルドとモード 少年は虹を渡る(1971年・アメリカ)

この映画に関しては既に書いておりますのでリンクご参照ください(笑)

sacodesu.hatenablog.com

 

6・シザー・ハンズ(1990年・アメリカ)

言わずと知れたジニー・デップの出世作ですね。

ジャック・スパロウ船長やウイリー・ウォンカなんかも良いのだけれど、

私の中では今でもこのハサミの手とピュアな心を持って生まれて来た、哀しい

人造人間のエドワードが真っ先に浮かびます。本当に、本当に、切ない。

人生においていくつかの「後悔」のひとつに、このエドワードのフィギュアを

お店で手に取っていながら購入を見送ったこと、があります…

「よっしゃ!やっぱり買おう!」と次に行った時は既に売り切れていて…(泣

こういう後悔、本当に多いんですよね…

この映画も、何度観て泣いたかわからないぐらいです。

既に10回以上は観たのでさすがに今はもう泣かないですけど。

 

7・レベッカ(1940年・アメリカ)

私、結構自己暗示というものに弱い人間でして……

何か目標があると部屋中に大きな字の貼り紙とか、ノートに何度もポジティブな

言葉を書きつけるとか、「お客さんはカボチャ、お客さんはカボチャ…」とか(笑)

そういうので簡単に「自分を飼いならしちゃう」方なんですよね。

で、この映画には物凄く怖い ダンヴァース婦人 っていう家政婦頭みたいな

女性が出てくるんですが、この人の表情がメチャクチャ 怖あああああああい!!

能面とか蝋人形みたいに冷たい顔でね、耳元で何度も囁くんですよ、この人…

ヒィィィィ! 思い出しても怖ああああああああああい!!

ヒッチコック作品ってなんか心理的に追い込まれるというか、暗示にかけられそう

な感じの映画が多いじゃないですか…?

「めまい」とかもそうですよね。あれも人格が乖離してゆくようで怖い。

でも2作品共入れたくはなかったので、ダンヴァース婦人の囁き勝ちでこちらに

しました。いや、本当「囁き女将」もビックリですよ。

暗示と言えばヒッチコック作品じゃないけど「ガス燈」ってのもありましたね。

あれも滅茶苦茶怖いし、あの時代の奥さんにありがちな「夫に反論できない」という

弱さ、脆さに現代人のオバチャンとしては観ていて酷くイラつくんですよねぇ…

 

8・ションベン・ライダー(1983年・日本)

この映画が好きだっていうとたいてい「なんで?」って訊かれますし、自分でも

よく分からないんですけどなんて言うか「デビューしたての永瀬正敏」もしくは

「デビューしたての河合美智子」の輝きぶりを堪能する映画、なのは間違いない

のです。ええ、(間違っても)坂上忍を観る映画ではありません(笑)

ひとことでいうと、既に人気子役として名を馳せていた坂上がこの一作で

デビューしたばかりの永瀬と河合にガツンと蹴落とされた、まさにその瞬間が

見られるから「好き」という感じでしょうか。

それぐらい、この新人ふたりの演技は瑞々しく、特に永瀬正敏くんからは鳥肌が

立つほどの「才能の萌芽」を感じます。

子役時代からやってればいい、芸歴が長ければいいってもんじゃないんです。

永瀬正敏という役者の最初の輝き、その一瞬に映画館で立ち会えたことが

私にとっては素晴らしかったんです… 当時「ぴあ」で当たったタダ券でね(笑)

 

9・パフューム ある人殺しの物語(2006年・独、仏、西)

非常にドロドロとした映画。ある意味香りというものに対しての異常なまでの執着と見せかけて、その実は愛情に飢え乾ききった心の持ち主が自身の

アイデンティティを必死に探し求めた寓話、みたいな話。

とてもありえない話なのに、もしかしたら広い世界には一人ぐらいこういう人も

いるのかもしれないとも思う。とにかく、謎が多い不思議な話。

しかもグルヌイユさん、なにげに座敷童だったりする(笑)

本当に人間だったのかどうかも怪しい。とにかくハマるひとにはハマるし、

ハマらない人にはまったくハマりません。私は大好きです(笑)

あとハリポタシリーズでスネイプ先生を演じていたアラン・リックマンさんが

割と重要な役どころで出演されております。スネイプ先生しか知らない方はぜひ。

 

10・死刑台のエレベーター(1958年・フランス)

フランス映画は正直苦手なものが多いのですけど、これはとにかく格好良い!

特に作中で流れるジャズ演奏が場面場面の雰囲気ぴったりで思わず唸ってしまう。

それもそのはずで、音楽はジャズ界の巨匠 マイルス・デイビス が担当していたの

だそうです。ジャズのことを全く知らない私でも名前だけは知っている。

それぐらい凄い人。

モノクロ時代の映画ながら物凄く洗練されていて、あらすじもわかりやすい。

ジャンヌ・モローっていつも口をへの字に曲げている女優さんというイメージが

あるんですが、今回はその気の強そうな表情と不安そうな表情が交錯して

何とも言えないファム・ファタルな魅力を醸し出しています。

全てがおしゃれかつストーリーもわかりやすいのでカップルで観るのも良いかも。

 

 

本当はこれ以外にも好きな映画がたくさんあるんですが、10選ということで

泣く泣く絞らせて頂きました。

 

これはあくまでも「個人の感想」ですので、もちろん「そうは思わない!」という

ご意見、ご感想もあるかと思いますが、あくまでも

「その辺のオバチャンの一感想」にすぎませんので、お許しください。