茶飲みアリクイ雑記帳

美味しいお茶とお菓子、オオアリクイグッズ収集、カメラ嫌いな愛猫 … 身の丈に合った生活を楽しんでます。

年々酷くなります

お題「わたしは○○恐怖症」

 

珍しくもない話なんですが、高いところが苦手です。

高いところと言っても正確には

「外気や振動を感じる、横からの景色や下が見えるような高いところ」が苦手

だから 東京タワーの展望台とか高層階のレストランとかそういうのは好き。

 

私の恐怖の対象を身近なもので挙げるとしたら、まず、歩道橋と急な石段。

不思議なことに小学校低学年ぐらいの頃はそれほどでもなく、かなり急な

階段でも駆け上がれましたし、歩道橋も難なく渡り切ることが出来ていました。

なので、何か後天的にそうなる原因があったと思うのですが、いくつか思い当たる

ことはあるものの、ハッキリこれだと断定できるほどのものはありません。

 

ただ、恐ろしいことに年齢を重ねるごとにそれが酷くなっているのです。

今では歩道橋は全く渡ることが出来なくなりました

(ちなみに先の「恐怖」の定義から外れておりますので、歩道橋と言っても

ペデストリアンデッキように幅が広くて揺れが少ないものは大体渡ることが

出来ます。むしろ日本中の歩道橋、みーーんなこれになってほしいです)。

いえ、歩道橋と言っても階段の部分は何とか上り切れるのです。

要は橋の部分をまっすぐ歩くことが恐くてどうしてもできないのです。

私は甲状腺の病気(というかあれは体質みたいなものなんですが)があり、

一時はかなり片目の眼球突出が進んでいました。それで甲状腺眼症を専門に診て

くれる東京は原宿にあるオリンピア眼科を紹介されたのです。

もう、甲状腺眼症といえば日本でここしかないという有名な眼科なのですが、

ここへ行くには原宿駅から竹下通りを抜けた後とてつもなく交通量の多い道路に

架けられた歩道橋を渡らなくてはいけないんです。

一段一段上るごとに嫌な汗がじわじわ出て来て、膝が震え出しました。

貧血や熱中症で倒れた時と同じ「シーーーーーーーン」という嫌な耳鳴りがして、

ああ、これは駄目かなと思いながらもなんとか階段を上りつめた時、

大きなトラックが何台か続けざまに下を通りました。ゴォゴォという凄まじい音と

ともに橋が震度2ぐらい(個人の感想ですw)の勢いで揺れ、思わず心の中で叫んで

しまいました。さあ、もうそこからは一目散に階段を下りて素早く辺りを見回し

横断歩道から安全に渡れる迂回路を探し、予約時間ほんの数分前に病院に到着

しました。

受付だけ済ませると私はすぐトイレに入り、そこでしばらく涙を拭っていました。

いい歳をして歩道橋の階段を下りてからずっと恐怖のあまり涙が止まらずに

いたのでした。それぐらい怖かったのです。

 

それより数年前には娘と鎌倉に遊びに行き、鶴岡八幡宮でお参りしようという

ことになり急な石段を上っていて、あともう3~4段で着くというところで急に

先ほど触れた「嫌な耳鳴り」がして目の前が白っぽくなってきました。

 

(ああ、いけない。今ここで倒れたら石段を転げ落ちて下手したら死んでしまうかもしれない。

とにかく頑張ってなんとか上りきらなくちゃ…… )

 

と思い、どうにかこうにか上り切りました。

さあ、他の参拝客の邪魔にならないように隅の方の場所に移動し …

少し休んでからお参りを…

 

…………………………

 

…………………………

 

……… 気づけば私はそのままその場所で倒れておりました。

娘が自分の扇子だったか何かのパンフレットだったかでパタパタと私を仰いで

くれていました。それがどれぐらいの時間のことだったのかわかりませんが、

娘も誰か神社の人に声ぐらい掛けてくれてもいいのに…とか、自分たち以外にも

これだけたくさんの参拝客が途切れもせず来ているのに誰一人として

「どうなさったんですか?」「ご気分が悪いのですか?」と気にかけてくれる人も

いなかったのか…とか、いろいろなことを思ってしまいました。

思えばこうした有名な神社には波長が合う、合わないがあるらしいですね。

同じ神奈川県民で鎌倉には親戚もいるため鶴岡八幡宮を訪れたのはその時で

もう5回目ぐらいだったかと記憶していますが、思い返してみるとそのうちの

3回ぐらい、なぜか急に頭痛がしたり、気分が悪くなってしまったり、同行者と

口論になってしまったりとあまりいいことがありませんでした。

どうやら私とは相性が悪いようです。

 

他にも苦手な「高いところ」を挙げると

吊り橋、リフト、揺れまくるタイプの観覧車、ロープウェイ、絶叫マシーン、

内部の階段を上がって外の景色が見られるタイプの観光灯台、地下鉄にありがちな

急勾配で距離の長いエスカレーター…… などが苦手です。

 

高所恐怖症って自分では治せないんでしょうかねぇ……