ルピシアの「ダージリン ファーストフラッシュ2020」を飲んでみました。
ダージリンには特に美味しい紅茶の収穫できる時期が年に三回ほどあり、
ファーストフラッシュ( 春摘み=3月~4月上旬)
セカンドフラッシュ(初夏摘み=5月初旬~6月下旬)
オータムナル(秋摘み=10~11月)
となっており、これらの美味しい茶葉が収穫できる時季を総称して
「クオリティシーズン」と呼びます。
これはファーストフラッシュなので春に摘まれたお茶の葉です。
茶葉はこのような大きめの葉です。緑色が濃く、ところどころ黄緑色の葉も。
鼻を近づけるといかにも「新茶」らしい清々しい青い香りがします。
ダージリンは通年出回っている大手の会社の製品しか飲んだことがなく、
ファーストフラッシュを飲むのは初めて。ワクワクが止まりません(笑)
ポットで2分半蒸らし、温めておいたカップに注ぎました。
この薄い水色も新茶であるファーストフラッシュの特徴です。淡い金色。
抽出後も若々しい青い香りが漂ってきます。
せっかくなので甘みはつけずそのまま頂きました。
香りが本当に素晴らしいです。
口にした瞬間ではなく、2~3秒ぐらい後に来る香りの広がりが実に鮮やかでした。
香りが口中から喉へ抜け、そして鼻腔にフワッと立ち上る……
そして、舌に残った後味の渋みのなんて心地良いこと!
よく「紅茶というより緑茶のような風味」と形容されますがその通りだと
頷きました。とても繊細な、美味しいお茶。
疲れた心と身体にじんわりとしみ渡るようです。
今回はお茶の友はナシで飲みましたが、このお茶にはクリームをたっぷり使った
洋菓子より、練り切りや水ようかん、麩まんじゅう等のちょっと上質で繊細な
和菓子が合うと思います。なんなら和三盆などにもよく合う気がします。
食事と一緒に飲む時も洋食よりは和食に合うような気がします。
中華にも合いそうな気もしますが、料理が大量の油や香辛料などでこってりした
ものなら繊細な味わいのお茶が負けてしまうのでやはり味として強さのある
烏龍茶系の方が良いということになりそうです。つまり、
だ・ん・ぜ・ん・「和」だと思います。
日頃緑茶党で紅茶はちょっと… という方にもおすすめできる紅茶です。