最近お盆休みにフラッと本屋さんに入った時、こんな本をみつけました。
「ん?地紅茶?なんで和紅茶じゃないんだろう?」
と興味を惹かれ、買って帰りました。
読んでみると、日本でも最近は年々緑茶を飲む人が減り、逆に紅茶を好んで
飲む人が増えているのだそうです。そのため数年前から、これまで主に緑茶を
生産していた地域が新しい特産品として国産の和紅茶、つまり「地紅茶」づくりに
取り組む試みが盛んになってきているのだとか。
2002年からは毎年「全国地紅茶サミット」という催しも開催されているそうです。
これはもう飲んでみるしかないですね!
今回は埼玉県にある備前屋さんの「茜」という地紅茶のティーバッグを
購入しました。「さやまかおり」という品種を使用しているそうです。
パッケージに具体的な抽出時間が記載されておらず悩みましたが、件のガイド本に
よれば抽出時間は短めの1分30秒が良いそうで、いつもとほぼ同じ湯量を注ぎ
カップに蓋をして蒸らしたところ……
見てください、抽出後の茶葉のこのボリューム!!
ずっしりと膨らんでいて重たい!!
カップに注いだお湯がだいぶ持って行かれてしまい、なんと表現していいのか、
茶葉の「強さ」を感じました。うん、強い。
ほら、いつもより量が少なめでしょう?
これも茶葉が自由闊達に暴れ回ってくれたお蔭です。
「茜」の名に相応しいこの美しい色にしばし驚き、香りにも驚かされました。
このお茶の香り、今まで飲んできたどの茶葉の香りとも違うんです。
なんというか、日本人の私たちが記憶のどこかで嗅いだことのある香りと
いうのでしょうか。
真っ新な青畳の部屋に寝転ぶと、すごく幸せな気持ちになりますよね?
紅茶の香りというよりはあの青畳のイグサの香りのような、なんだろう……
うまく言えないけれど、とにかく心が落ち着く芳香なのです。
紅茶なんだけれど、確かに日本で作られたものであるという「誇り」の香りとでも
いうべき、強くて凛とした香りでした。
それと、パッケージには「渋みのない」と書いてあったんですが、飲んでみると
しっかりと心地良い渋みがありました。
こちらの「茜」は「カテキンを多く含む」と事前に件のガイド本で読み知って
いたので むしろ渋みはあって当然 じゃないかと(それも魅力のはずなのに)。
ある意味「カテキンの量=タンニンの強さ」ですから想定内です。
ずっと後まで残るような不快な渋みではないし、むしろ重厚なコクが感じられ、
私はちょっとウバの渋みに近いものを感じました。うまみが濃いんです。
これが「茜」という紅茶の持つ「力」なんだな、としみじみ感じました。
抽出時間わずか1分30秒なのが信じられない美しい水色、深い味わい。
次は絶対ミルクティーで飲んでみたいと思いました。
お茶の友は初雪の「はつゆきさんちのたまごパン」
たまごパンというお菓子、皆さまご存知でしょうか…?
これも「動物ヨーチ」や「そばぼうろ」と同じように昔から売っている素朴な
ロングセラーのお菓子です。これ私も好きなんですが、母方の祖父の大好物でも
あったんで今でもちょっと懐かしく思い出します。
こういう素朴なロングセラーのお菓子、好きなんですよね私。
黒棒とか桃山とかフローレットとかハッカ糖とか、とかとか……(キリがない)
逆に苦手な物は五家宝ぐらいかなぁ。あの独特の歯触りがどうも苦手なのです。
皆さまのお好きなロングセラー菓子は何ですか?