今週のお題「怖い話」
昨年の秋口ぐらいの話です。
私は自宅のお風呂場で入浴中でした。
お風呂に入る時私はまず体にかけ湯をし、顔から洗い始めます。
その後いったん湯船に入って数分リラックスした後、頭から順に首、肩、胸… と
上から下へ洗って行くスタイルです。
その日も顔を洗った後、湯船にどっぷり浸かってリラックスしていました。
寛いでいたのでもしかしたら鼻歌の一つでも歌っていたかもしれません。
7~8分ぐらいも浸かっていたでしょうか、やっと湯船から出た私は髪を洗い
始めました。まずはシャワーのお湯だけでザッと下洗いをし、シャンプーを
手に取って良く泡立てて地肌をよく洗います。
………
………
うん、もういいかな。
私はシャワーのコックを捻り、泡を流し始め…… た途端!!
(ボトン、ピシャッ!)
何かが上から落ちて来て私の膝に当たり、バウンドして床のタイルの上に
落ちました。この時泡だらけの私は目を開けることが出来ませんでしたが
既に音だけでイヤーーな予感がありました。
思わずシャワーの湯量をマシマシにして手早く泡を洗い流して恐る恐る
目を開けました。
(ビシャッ!ビチビチビチビチビチ…)
「いやああああああ、Gぃぃぃぃ!!」
そうです。嫌な予感は的中。あの黒光りする虫… G(わかりますよね?)です。
Gが湯気に巻かれて私の膝に落ちて、濡れた床のタイルの上で暴れているのです。
(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)ヒイイイィィ(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)ヒイイイィィ
私はとっさにシャワーの湯をかけましたがあまり効果はなく…
半泣きになりながら立ち上がり、窓の縁に母がいつも置きっぱなしにしている
お風呂用洗剤「バスマジッ●リン」を引っ掴むと勢いよく泡噴射!!
Gはあっという間に召されました。
さすがはどんな殺虫剤より効くと噂のバスマジッ●リン!!
その後しばらく膝にあの「ボトン」と落ちてきた恐怖の感触が消えず、
そのせいでまた涙で顔が汚れてしまい、もう一度顔を洗った私でした。
以来入浴する前には脱衣所と浴室両方の床、壁、そして天井や浴室灯まですべて
グルッと見渡して何もいないことを確かめないと服が脱げなくなりました。
人によっては全然怖くない話ですが、私にとっては今でも十分怖い話です……