私の住んでいる関東地方にもいよいよ梅雨入りが発表されました。
湿気のせいなのか心身ともにいまいち調子が悪いこの頃、ふと自分の人生の残りの
数十年について、ボーッと考えてしまいます。
衰えることを知らないコロナウイルスの蔓延などもあり、この先はもう楽しいこと
なんていくらもないんじゃないだろうかと…… (*´-Д-)ハァ=3
ついつい暗い気持ちになってしまいます。
「ええ~い、鬱陶しい!! そんなこと考えたって
キリがないでしょーがーーー (# ゚Д゚)⊃☆テイッ!!」
思わず自分で自分にツッコミを入れる始末。
少しでも楽しい気分を味わうために、まず、家でも楽しめることでかつ
50数年生きて来て未だにやったことのないことをしてみよう、と思いました。
少し前にずっと欲しいと思っていた玉露を楽しむための初心者用の道具セットを
購入したんです。それがこちら。
初心者なので一式揃っているお手頃な値段のセットはありがたかったです。
玉露なんて飲んだことがないので、最初から高価な宝瓶(ほうひん)などを
購入する勇気はとてもじゃないけど出ませんでした。
(宝瓶、本格的なものは結構~~お高いですw)
私の場合、60年近く生きていながら玉露というものを飲んだことがなかったので
子どもみたいに興奮しながらこんな記事にしていたりなんかするわけですが、
「おいおい、玉露ぐらい当然飲んだことあるよ!」
「ていうかむしろ愛飲していますが。今さらですか?」
という方がおられましたら申し訳ありません。
不快でしたらどうぞ以下はスルーしてくださいませ…… (滝汗
こちらが宝瓶です。
「宝」の「瓶」なんて字面を見ると少々緊張しますが、簡単に説明しますと
「取っ手のない小型の急須」のことです。
この画像を見て頂ければ「ああ、そういう形なんだ!?」という感じですよね。
玉露は50℃程度の低温で淹れるので取っ手がなくても熱くならず、片手で持つ
ことができ、蓋もしっかり押さえることが可能なんです。
この浮かれたハートのような形(笑)の器は湯温を効率よく下げるための
「湯冷まし」というものです。
尖っているところが注ぎ口ですね。湯冷ましは他にもいろいろな形のものが
あるようです。今の時季はあった方が断然便利ですが、厳冬期などは湯温が冷める
のが早いので季節によっては使わなくても淹れられると思います。
というより、お客様にお出しするのではなく自宅で一人で飲む場合などは家にある
耐熱ガラスの計量カップなどでも十分役目を果たしてくれるのではないでしょうか。
あくまでも お行儀がよろしくない というだけで(苦笑)
玉露用の湯呑みです。おままごとに使う食器のような可愛らしいサイズ感。
口径5.3センチ高さ4.5センチという小ささゆえ上手く撮れませんでした(汗
玉露の一杯分はほぼ20ml程度ですのでお酒を召し上がる方はお気に入りの
ぐい呑みなどでも代用が可能です(容量の少ない小さめの物で)。
茶匙です。プラスチック製ですが洗いやすくて重宝しています。
さてさて玉露の淹れ方ですが……
まず熱湯を湯呑みに注ぎます。
湯温を下げるためですが、低温で抽出するお茶が冷めにくいようにあらかじめ
器自体を ほどよく温めておく 意味もあるかと思われます。
湯呑みから湯冷ましにお湯を移し、さらにしばらく冷まします。
その間に茶葉を量って宝瓶へ……
湯冷ましの湯が60~50℃ほどに下がれば宝瓶へと注ぎ、2分から2分半かけて
気長にじっくりと蒸らします。
初心者の私は失敗したくないのでキッチリ温度計で測ります(苦笑)
星野製茶園「伝統本玉露 星雲」
知らなかったんですが、玉露のお値段って本当 ピンキリ なんです…!
いきなりお高~い茶葉(宇治玉露はかなりお高いです)を買ってしまっても味が
わからないので口に合わずに飲み切れないともったいないですし、スーパーで
売っている玉露は妙~に安すぎて1000円もしないっていうのがそれはそれで
逆に怖いし…… (((((゚Д゚;)
そんな調子でさんざん悩んだあげく「美味しい」と定評があり価格も
玉露として平均的かなと思われたのでこちらを購入しました。
ちなみに「星雲」はこちらの50g缶入りのものだと1674円ですが、袋入りは
同じ50g入りのものが1620円と約50円ほどお得になっています。
既に密閉性の高い茶筒やキャニスターをお持ちの方は、袋入りを購入する方が
お得です。
2分経ったら蓋をして回し注ぎをし、濃さが均一になるようにして頂きます。
画像のように水色(すいしょく)は淡いですが。味は「えっ!?」と
声が出るほど濃厚で香り高いです。
お茶というよりは 青海苔によく似た芳香 で、そのうま味もあいまって
高級なお出汁を頂いているような錯覚を覚えます。
ちなみに我家は私をはじめ誰一人玉露を飲んだことがありませんでした(笑)
以下、家族に淹れて飲んでもらった感想まとめです
(たまたま外出中だったので父には飲んでもらっていません)。
夫「高級なお茶と聞いて想像していた味とはかなり違った… 美味しいけれど
進んでまた飲みたいとは思わないかなぁ。どちらかというと俺は苦手かも…」
母「あら、美味しい!本当にお茶とは思えない味だわね。余韻がずっと残るわ。
ちょっと味の素?みたいな感じ。でも私はこの味好きだわ~!」
娘「なんか…… アオサ? お茶にアオサの匂いを足したみたいな味だよね。
特に好きでも嫌いでもない味だけど、お値段が高いなら自分では買わないな…」
いや、どの感想も「わかる」としか言いようがないです。
すごく興味深い(笑)
なお、玉露の一人分はわずか20mlほどですが一般的な煎茶よりややカフェインの
量が多いので寝つきの良くない方は 午前中の早い時間帯 に飲むほうが良いかと
思います。
あと、そういえば……
今回は特にお菓子は合わせませんでしたが私の生まれ育った神奈川県には
江ノ島という素敵な観光地がありまして、その江ノ島で売られている和菓子の
おみやげに「海苔羊羹( or のり羊羹)」というものがあるのです。
その名の通り白餡の羊羹に青海苔が入っているんですが、羊羹というからには
それなりに甘いので苦手な人は苦手なんですよね。
「青海苔が甘い味つけになっているのがどうしても嫌だ… (-ω-;)」みたいなね…
(まあ、ぶっちゃけこれもウチの夫の感想ですがw)
私は海苔羊羹( or のり羊羹)とか兵六餅、あるいはポンスケのように海苔が甘く
味付けされているタイプのお菓子も好きなので、いつかまた江ノ島に遊びに
行ったら買って帰ってぜひ玉露に合わせてみたいです。
きっと美味しいと思う… !