「サンザシ」のドライフルーツとセレクティーで購入したキームン(一級)。
このサンザシ、好き嫌いが人によって結構分かれるんですが私は割と好きで、
ついつい食べ過ぎてしまうほどお気に入りです。
一応ドライフルーツという括りですが、正確には潰した果肉をお砂糖や寒天と
混ぜて練り固めて乾燥させたものだそうです。
最近主流の甘ったるいトルコ産の干しアンズではなく昔ながらの酸味のある
干しアンズと甘酸っぱい練り梅を混ぜたような味がします。
消化を助けたりコレステロールを下げるほか、血液をサラサラにしてくれるなど
いろいろと体に良い効能があるようですが、ハイチュウに似たような歯応えと
甘酸っぱい味がクセになるので、本当に食べ過ぎには要注意です。
というのもサンザシは果実としては酸味がかなり強いらしく、それを補うのに
お砂糖が結構な量使われている とのことで… あとはお察しください(笑)
原産が中国ということでそれにちなみ、お茶も中国紅茶のキームンにしました。
キームンは主に特級と一級が出回っていますが、本日は「一級」です。
… というのも、紅茶の本に必ずと言っていいほど書いてあるキームンの説明文の
「キームンにはほのかにスモーキーな香りがあり…」というのは特級ではなく
「一級」のキームン の特徴なんだそうです。
以前ロンネフェルトのキームンを飲んだのですが、どうもピンと来なかったの
ですよね。あれは特級だったのかなぁ…?
茶葉はこんな感じです。
この状態で茶葉の香りを嗅いでみましたが、それほどスモーキーという印象は
なかったです。
3分半ほど蒸らしてから飲んでみました。
うん、美味しいです。
あまり好きな言い回しではないのですが「普通に美味しい」と思いました。
ロンネフェルトの物と比べるとこちらの方がやや 烏龍茶に似た香り が
しましたが、おそらく世に数多ある紅茶関連の書籍ではこの香りのことを指して
「スモーキー」と形容しているのだということはわかりました。
ただ「スモーキー」という比喩のセンスにいささか首を傾げてしまいます。
もしかしたらまだ烏龍茶が日常の飲み物として定着していなかった時代の比喩を
未だに引き摺っているのかもしれません。
でも時代はもう令和です。
烏龍茶は自販機でも必ずと言っていいほど売られていて愛飲されている方も
多いです。そろそろハッキリ言いましょうよ?
「烏龍茶に似た香りがしますよ」と(笑)
烏龍茶がお好きな方ならまず、キームンが嫌いだという人はいないと思います。
逆に烏龍茶がお好きではない方にはキームンはおススメできません。
好みがあるので一概には言えませんが、香りに特徴がある紅茶ですので
できれば 甘みはつけずにそのまま熱々を飲む か、微かに甘みを感じるぐらい
にとどめた方が美味しく頂けると思います。
「利き酒」ならぬ「利き紅茶」の会みたいな催しがあればキームンは当たる
確率が高そうな気がします(笑)
ちなみにサンザシとの相性ですが、なかなか良かったです!
中国ではこのような拍子木型ではなく円柱型に成形してコインのように薄く
スライスして食べるらしいですが、横浜の中華街に行けば円柱タイプの物も
売っているのかしらん?
キームン上級、良い意味で重みのあるブレない味なので、ミルクティーでも
美味しく飲めると思います。
よ~し、今度やってみよう~ ♪