明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2021(令和3)年最初の一杯は、おめでたい真っ赤な色のいちごジャムを添えて
ロシアンティーにしてみました。
そういえば昭和の昔ロシアンティーは「紅茶にジャムを入れ、混ぜて飲むもの」
というのが一般的でしたが、実はあれは本場での飲み方ではなかったのですね。
ジャムは小皿など別の小さな器に入って供され、それをスプーンで少しずつ
すくってなめながらお茶を飲むというのが正解だそうです。
でもウクライナなどではジャムを紅茶に溶かし混ぜて飲むのだとか。
ウクライナも昔は同じ「ソ連」の一部でしたから、それで誤解が生じたのかも
しれませんね(激しい開脚ジャンプや腰を落とした独特の姿勢で踊ることで
有名なコサックダンスも確かウクライナの伝統舞踊だったはず)。
本場ではジャムにウォッカやブランデーなどのお酒を混ぜてより体を温める目的で
飲むものらしいのですが、我が家は父以外お酒を飲まないのでウォッカなど家に
あるはずもなく… ジャムだけでちびちびとお茶を飲みました。
でも、なんでしょうね。
ちょっと楽しいんですよね、これが。
たぶんジャムをちびちびなめるというのがどこか「つまみ食い」の感覚に近い
感じがあって、箸の持ち方から上げ下ろしまでいちいち「マナー」が問われる
ような我々日本人からするとちょっとお行儀がイマイチというか、
「お母さんに叱られちゃいそうなこと」だからかな?
……なーんて勝手に想像してみました(笑)
ジャムは今回は明治屋「つぶつぶイチゴジャム」を使いました。
できればもうちょっと果実の形が残っているようなものが良かったのですが
田舎の我が町のスーパーでは紙カップ入りのお安いジャム以外だとアヲハタか
明治屋の二択になってしまうようです(選択肢少なっ!!)
お茶は本場ではサモワールという独特な湯沸かしで濃いお茶を淹れ、それを
湯で好みの濃さまで薄めて飲むとのことなので、雰囲気的に味の強めのお茶が
良いのかなと思い、おなじみメルローズのアッサムを濃いめに淹れました。
アッサムなので色は暗くて重めだけどそんなに渋みはなくて良かったです。
ミルクティー専属要員(笑)として秋冬に大活躍のアッサムですが、たまには
こんな風に飲むのも面白いものですねぇ。
そうそう、そういえばイギリスで「ロシアンティー」というとジャムは全く
関係なくなってしまい、レモンティー が出て来るんだそうですよ。
面白いですね。