本日11月1日は「紅茶の日」です。
18世紀後半のこと(日本でいうと江戸時代)伊勢の国(現在の三重県)の
船主だった大黒屋光太夫らが海難事故に遭い、長い漂流生活の末ロシアに上陸。
厳しい寒さに多くの仲間が倒れる中、諦めず日本への帰国を願い続けたことで、
時の女帝エカテリーナ2世に拝謁が認められ、茶会へ招待されます。
その茶会の席で日本人として初めて紅茶を飲んだのが11月だったという史実に
由来しているそうです。
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さてさて、ここから本題です。
夫が会社の帰りにこんなお土産を買って来てくれました。
パッケージに「重慶飯店」とあったので中華菓子だなとは思ったのですが、
名前がわからず裏の材料とか賞味期限とかの書いてあるラベルを見て
さらに「??」となってしまった私。
※「重慶飯店」は横浜の中華街に店を構える老舗です。四川料理の名店ですが
お土産にぴったりの中華菓子をたくさん手掛けていることでも知られています。
「ナア粉夾心!? Σ(・ω・ノ)ノ??」
「ナア」ってなんだろう(長江健次? ← 古いw)と思い、調べてみると
漢字では「女乃粉夾心」と書くようです。でもなぜに「女の粉」?
検索してもよくわからなかったので画像検索もしてみたんですが、出て来た画像が
ほぼほぼこの重慶飯店さんのものなんですよね。うーん、ますます気になる。
(お店オリジナルのお菓子だったりするのかな?)
夫は例によって
「映えるだろうと思ってさ!中国茶と食べると
いいと思うよ (・∀・)!」
なんて言ってましたが、ハテ、家に中国茶なんてあったかしらん… と思って
ああ、初夏の頃にハマッていた「あまなつ烏龍」のことを言っているんだろう
と思い当たりました。もうとっくの昔に飲んじゃったってば(苦笑)
じゃあ、何と合わせれば… と考えて、そういえばイイのがあったなーと!
そう、お試しで買ったロンネフェルトのキームンが 6g ほどあったんでした!
これで行ってみましょう!!
ロンネフェルト「キームン」
茶葉はこんな感じです。全体的に黒っぽい色合いです。
キームン(キーモン、キーマンとも)と言えば言わずと知れた 世界三大紅茶 の
一つな訳ですが飲むのは初めて……
いや、シングルで飲むのは確かに初めてではあるんですが、トワイニングの
黒っぽいヤツと言えばピンとくる方も多いのではないでしょうか。
あの黒っぽいパッケージの「プリンスオブウェールズ」にキームンが使われて
いるんでしたっけ。
ただね、初めて飲んだのは小学校の高学年の頃だったと思うのですが、
私の記憶では「なんか口に合わない、重いお茶だった」という感想しか残って
いないんですよ。さて、40年超のブランクを経て飲むお茶(それもシングル)は
大人になった私にはどんな味わいなのか…
そう呼びます。ダージリンやウバはシングルでも割と手に入りやすいですがキームンは他の二つと
商品に使われることが多いようです。
水色は明るめで赤みがかったオレンジ色です。
くんくん…… 立ち上る 香りだけではまだ他の紅茶との違いはよくわかりません。
くんくん…… 立ち上る 香りだけではまだ他の紅茶との違いはよくわかりません。
飲んでみましょう。
飲んでみると子どもの頃の記憶とは違い、口に合わないどころか好みの味でした。
紅茶本をあれこれ読むとやたら「スモーキー」という形容が出て来るので
一度ラプサンスーチョンで痛い目に遭ったことのある私はちょっと覚悟を決めて
飲んだのですが、こちらの方はラプサンのように 咳き込むような「燻香」では
なく、ごくごく自然な品の良い香りでホッとしました。
これは美味しい…
なので、当然のように「スモーキー」に代わる別の喩えが相応しいのでは…
と思ったのですが「では、この香りを何に喩えればしっくりくるのか?」と
訊かれたらうまく答えられない。でも確かに「スモーキー」という比喩は違う。
自分の語彙が足りないことをこんなにも悔しく思ったことはありません。
女乃粉夾心の方は中華菓子らしいどっしりした甘さでした。
月餅に似た食感の香ばしい皮の中に餡子がぎっしり入っています。
まず、この皮の見た目。斜めのシマシマ模様になっていてで面白いです!
月餅の皮のような食感なんですが、味はちょっと パイ みたいな味で。
黒い餡子の中にさらにミルク味の白餡が少し入っているのですが、この黒餡と
白のバランスが絶妙なんです。
ミルク味の餡はかなりコクがあるのでこれぐらいの量で充分なんですね!
6g入りの茶葉を3g使って、あともう一回分。
次は何と合わせようか、楽しみが膨らみます。